「ピアノ、始めてみよう」
そう思って鍵盤を買った(あるいは買おうと思ってる方)ワクワクしますよね🎹
でも、実はその次に多くの方がぶつかる壁がこれです。
「で、何から練習すればいいの…?」
YouTubeで初心者動画を見ても、難しい話が始まって途中で閉じてしまう。教本を開いても音符の読み方から始まっていて、最初のページで挫折しそうになる。
「もっと簡単に、今日から動ける手順を教えてほしい」——そんな気持ち、私もよく分かります。
ピアノ講師15年・累計500名以上を指導してきた私こぱんが、ピアノを始めたばかりのあなたが、最初の7日間で「両手で1曲弾けた!」の感動を味わえる超やさしいロードマップをご用意しました。
楽譜は一切読みません。難しい理論もなし。1日5分から始められて、7日後には『きらきらぼし』を両手で弾けます。
ピアノが弾きたい初心者の方はぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
それでは、Day1から一緒に進めていきましょう🎹

このロードマップで7日後に到達するゴール
まず、7日後の自分の姿をイメージしてください。
✅ 鍵盤の「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」がすぐ見つけられる
✅ 「Cコード」「Fコード」「G7コード」の3つを左手で押さえられる
✅ 右手で『きらきらぼし』のメロディーが弾ける
✅ 両手で『きらきらぼし』を最後まで弾ける
これが7日後のあなたです。「いきなり両手で1曲?無理…」と思いましたか?
大丈夫です。1日に練習する量はとても小さく区切ってあるので、毎日5〜20分でクリアできます。
「ピアノって、こんなに楽しいんだ」——その気持ちを最初の1週間で必ず味わってもらいます。
Day1:鍵盤に触れて「ド」を見つけるだけ(5分)

初日にやることは、たった1つだけです。
「鍵盤の真ん中の『ド』を見つけて、ポーンと音を鳴らす。」
これだけで今日はOKです。
ドの見つけ方:鍵盤を見ると、黒鍵が「2つ」「3つ」と固まって並んでいますよね。「黒鍵2つの左下の白鍵」が、すべて『ド』です。一番真ん中にある「ド」が、これからの主役になります。
その「ド」を、人差し指でも親指でも、好きな指でポーンと鳴らしてみてください。
「たったこれだけ?」と思った方、これで十分です。
なぜなら、ピアノで一番大切なのは「鍵盤に触れること」だから。難しい練習を初日から詰め込むと、続かなくなります。「今日、私はピアノに触った」——その事実が、明日のあなたを動かします。
Day1のチェック
- 真ん中の「ド」を見つけられた
- ポーンと音を鳴らした
- 「あ、ピアノって楽しいかも」と少しでも思えた
Day2:右手で「ドレミファソラシド」を弾いてみる(10分)

2日目は、右手の5本の指を使って、ドレミの音階を弾きます。
指番号の覚え方:右手の親指から順番に、1(親指)・2(人差し指)・3(中指)・4(薬指)・5(小指)と番号がついています。
ドレミの弾き方:
- ド → 1(親指)
- レ → 2(人差し指)
- ミ → 3(中指)
- ファ → 1(親指)を「ミ」の下にくぐらせる
- ソ → 2
- ラ → 3
- シ → 4
- ド → 5
「ファのところで親指をくぐらせる」のが少し難しく感じるかもしれません。最初は気にしなくてOKです。 どの指で弾いてもいいので、まずは「ドレミファソラシド」が音として鳴ることを目標にしてください。
指が分からないと思ったらドレミファソまで5本の指で弾いて、その後手を右にスライドさせてもいい。まずは鍵盤の音を確認するところを意識しましょう。
ゆっくり、一音ずつ確認しながら鳴らすことが大事。「ドレミファソラシド」と声に出して歌いながら弾くと、音と鍵盤が理解しやすくなりますよ。
Day2のチェック
- ドからドまで右手で鳴らせた
- 「歌いながら弾く」を体験した
Day3:左手で「Cコード」(ドミソ)を覚える(10分)

3日目は、いよいよコードが登場します。
「コードって難しそう…」と身構えなくて大丈夫。コードは、3つの音を同時に押さえる「形」でしかありません。形を覚えるだけで、難しい理論は一切いりません。
厳密に言うとコードというのは2つ以上の音を同時に弾く塊になります。そして一般的なコードは3つの音を一緒に押さえることが多いと覚えておくといいですね。
Cコード(ドミソ)の押さえ方:
- 左手の5(小指)を「ド」に置く
- 左手の3(中指)を「ミ」に置く
- 左手の1(親指)を「ソ」に置く
- そのまま3本同時にポーンと押す
これが「Cコード」です。
最初は3本同時に押すのが難しいかもしれません。1本ずつ確認して、ゆっくり3本そろえるところから始めてください。何度か繰り返すうちに、指が「形」を覚えていきます。
鍵盤の上に、3つの音を準備しておく、そして同時に下に力を加えてあげるイメージです。押し込むのではなくお寺の鐘を「ゴーン」と鳴らすそんな感じ。意外とシンプルなんですよ。
Day3のコツ:今日は「Cコード」だけ覚えればOKです。覚えること、増やしすぎないでください。1日1つで十分前に進んでいます。
Day3のチェック
- 左手でCコード(ドミソ)が押さえられた
- 5回ほどCコードを鳴らしてみた
Day4:右手で『きらきらぼし』のメロディを弾く(15分)

4日目は、いよいよ曲を弾きます。題材は、誰もが知っている『きらきらぼし』です。
楽譜は使いません。「ドドソソララソ〜」と歌いながら、右手で1音ずつ鳴らすだけです。
メロディの音の並び:
ドドソソララソ(きらきらひかる〜)
ファファミミレレド(おそらのほしよ〜)
ソソファファミミレ(まばたきしては〜)
ソソファファミミレ(みんなをみてる〜)
ドドソソララソ(きらきらひかる〜)
ファファミミレレド(おそらのほしよ〜)
最初の1行「ドドソソララソ」が弾けたら、今日のゴールはクリアです。全部弾けなくても、まったく問題ありません。
今回の記事では、あえて楽譜を出していません。なくても弾けるところがたくさんあるから。弾くためのハードルをできるだけ下げて、ピアノに触れてもらう。ここがとっても大事です。
練習のコツ:まずはドレミを歌いながら弾く。続けて歌詞を声に出して歌いながら弾く。そうすることで音とリズムが体に入ってきます。
Day4のチェック
- 右手で「ドドソソララソ」が鳴らせた
- 歌いながら弾けた
- (余裕があれば)2行目以降も挑戦できた
Day5:F・G7コードを左手で覚える(15分)

5日目は、Cコードに加えて、FコードとG7コードを覚えます。
これでコードは3つになります。この3つを覚えれば、童謡のほとんどが弾けるようになるんです。
Fコード(ファラド)の押さえ方:
- 左手の5(小指)を「ファ」に置く
- 左手の3(中指)を「ラ」に置く
- 左手の1(親指)を「ド」に置く
- 3本同時にポーン
G7コード(ソシファ)の押さえ方:
- 左手の5(小指)を「ソ」に置く
- 左手の3(中指)を「シ」に置く
- 左手の1(親指)を「ファ」に置く
- 3本同時にポーン
今日の練習:
- Cを5回鳴らす
- Fを5回鳴らす
- G7を5回鳴らす
- C → F → G7 → C と順番に鳴らす(これを3回繰り返す)
「コードからコードに移るのが難しい」と感じたら、ゆっくりで大丈夫です。一度手を離して、次のコードの形を作り直しても全く問題ありません。
Day5のチェック
- C・F・Gの3つが押さえられた
- 順番に鳴らせた
Day6:両手を「Cコードだけ」で合わせてみる(20分)

6日目は、ついに両手です。
いきなりすべてのコードを使うとパニックになるので、まずはCコードだけで両手練習をします。
今日のメニュー:
- 右手で「ドドソソララソ」(きらきらぼしの最初の1行)を弾く
- そのとき、左手はCコードを「ポン」と1回押さえたまま
- ゆっくり、止まりながらでOK
「右手と左手を同時に動かすのは難しい」と感じる方が多いポイントです。コツは、左手を最初に押さえてから右手を動かすこと。左手は「鳴らしたまま動かさない」ので、意識を右手だけに集中できます。
慣れてきたら、左手を1小節ごとに弾き直してみましょう。下のドレミ楽譜、「|」の印の後の音で弾き直すことができれば、タイミングバッチリです。
ドドソソ|ララソ(きらきらひかる〜)
ファファミミ|レレド(おそらのほしよ〜)
ソソファファ|ミミレ(まばたきしては〜)
ソソファファ|ミミレ(みんなをみてる〜)
ドドソソ|ララソ(きらきらひかる〜)
ファファミミ|レレド(おそらのほしよ〜)
おそらく…「なんか右手と左手合ってる感じがしないな〜」と思うところが出てくるかもしれません。それでいいんです。今回は両手でタイミングを掴むことが目的。
そこに3種類のコードが弾けたら、右手のメロディにあった伴奏(今回でいう左手)がつけられるようになります。
Day6のチェック
- 左手Cコード+右手メロディの1行が両手で弾けた
- 「両手で弾けた!」の感覚を味わえた
Day7:『きらきらぼし』を最後まで両手で通す(20〜30分)

いよいよ最終日。両手で『きらきら星』を最後まで通します。
コード進行:
C=ドミソ F=ファラド G7=ソシファ
(CドドソソFララCソ)(G7ファファCミミG7レレCド)
(CソソG7ファファCミミG7レ)(CソソG7ファファCミミG7レ)
(CドドソソFララCソ)(G7ファファCミミG7レレCド)
右手はメロディ、左手はコードを順番に変えていきます。ドレミの横にコードをかきました。例えばドドソソの部分はC、ララの部分はF、ソでCに戻すという意味です。
最初は完璧じゃなくていいんです。
止まってもいい。間違えてもいい。まずは「最後まで弾いてみる」ことだけを目標にしてください。1回目はボロボロでも、2回目・3回目と繰り返すと、自然に滑らかになっていきます。
スマホで自分の演奏を録画してみるのもおすすめです。客観的に聴くと、「あ、結構ちゃんと弾けてる」と気付けて、自信になります。
Day7のチェック
- 『きらきらぼし』を最後まで両手で通せた
- 「私、ピアノ弾けた!」と心から思えた
- その瞬間を、自分でちゃんと褒めた
この順番で練習すれば、あなたはもうピアノが「弾ける人」です
7日前、鍵盤の前で「何から始めればいいの…」と固まっていたあなた。
今、両手で『きらきらぼし』を弾けるようになります。これは紛れもなく、ピアノが「弾ける」状態です。
「たった1曲じゃない?」と思わないでください。
最初の1曲が弾けるかどうか——これが、ピアノを続けられるか・諦めるかの最大の分かれ道です。あなたは、その分岐点を正しい方向に超えました。
ここからは、もう「弾けるか不安」のフェーズではありません。「次は何を弾こうか」のフェーズに入ったんです。
そしてここからがもっと大事なのですが、今のドレミ楽譜、実際の楽譜ではどうなってるのかなとか、音が高くなる時はどう書くのかなというように、後から実際の5線楽譜で確認することができたら、もっといろんな曲が弾けるようになるんです。
楽譜がなくてもピアノは弾ける、これは事実だけど、もっと楽しみたい場合は見る手段もあります。
大事なのは楽しく続けていくこと!ここをずっと頭においてくださいね。
ここから先、もっと色んな曲が弾けるようになります
この7Dayで味わえるのは、ピアノの楽しさのほんの入口です。
Cコードとちょっと他のコードがわかって、簡単な童謡を弾けたんですから、コードをあと数個覚えれば、レパートリーは一気に広がります。
始めから難しいことにチャレンジするのは本当に大変。でも大人になってからちょっと「できた」「弾けた」を積み重ねることでピアノの楽しさを味わえる方法はたくさんあります。そこを絶対に忘れないでくださいね。
| 覚えるコード数 | 弾ける曲の例 |
|---|---|
| C・F・G7(3つ) | きらきらぼし、チューリップ、メリーさんのひつじなど |
| +Am・Em・Dm(6つ) | チェッカーズの曲、昭和の名曲、童謡のほとんど |
| +7th系コード(10個) | J-POPのヒット曲、バラード、ジブリの曲 |
「楽譜が読めない私には絶対無理」と思っていたJ-POPやジブリの曲が、コードを少しずつ増やすだけで現実になるんです。
続けるための3つのコツ
7日間頑張った後に、続けるためにお伝えしたい3つのコツがあります。
①「毎日5分」ピアノに触れる
30分練習する日が週1回より、5分でも毎日触る方が、確実に上達します。指は毎日使ってこそ動くようになるからです。「今日は疲れたから1回ドミソだけ押さえて寝よう」でも、十分な前進です。
②次の曲を「弾きたい曲」から選ぶ
教本に書いてある曲ではなく、あなたが本当に好きな曲を次の課題に選んでください。「あの曲を弾きたい」という気持ちが、練習を楽しいものに変えます。
③ピアノを「すぐ弾ける場所」に置いておく
ケースにしまったままだと、出すのが面倒で弾かなくなります。リビングに出しっぱなしにして、いつでも触れる状態にしてください。

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→ コード演奏のコツを動画で解説
まとめ:7日間ロードマップ振り返り
| Day | やること | 時間 |
|---|---|---|
| Day1 | 鍵盤に触れて「ド」を見つける | 5分 |
| Day2 | 右手でドレミファソラシドを弾く | 10分 |
| Day3 | 左手でCコードを覚える | 10分 |
| Day4 | 右手で『きらきらぼし』のメロディを弾く | 15分 |
| Day5 | F・G7コードを左手で覚える | 15分 |
| Day6 | 両手をCコードだけで合わせる | 20分 |
| Day7 | 『きらきらぼし』を最後まで両手で通す | 20〜30分 |
合計:約95〜105分(1日平均15分以下)
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👤 この記事を書いているのは
こぱん(オンラインピアノ講師)
3歳でピアノを始め、音楽大学ピアノ専攻を卒業。
卒業後、自信のなさから一度ピアノを離れ事務職に。
ある日、楽しそうにレッスンする生徒と先生の姿を見て再起。
元ヤマハシステム講師として15年間、累計500名以上の生徒を指導。
「正しさより楽しさを伝える」をモットーに、現在はオンラインで活動中。
主な実績
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