「鍵盤がたくさんあって、どこから押せばいいか分からない」
「ドレミを全部覚えてからでないと、ピアノを始められない気がする」
初めて鍵盤の前に座ると、白い鍵盤がずっと続いて見えて、どこから弾いていいか不安になりますよね。けれど、最初から88個の鍵盤やドレミ全部を覚える必要はありません。
ピアノ講師歴17年・累計500名以上を指導してきたこぱんが、鍵盤で「ド」を見つけて、最初の短いメロディを弾き始めるまでの順番をお伝えします。
結論から言うと、最初に見るのは白鍵の数ではなく、黒鍵の2本組です。2本の黒鍵のすぐ左にある白鍵を見つければ、そこがド。これだけ分かれば、鍵盤のどこにいても始める場所を探せます。
まず覚えるのは「黒鍵が2本並ぶ場所」です

鍵盤を見てみると、黒鍵は同じ間隔で並んでいるようで、実は次の形をくり返しています。
- 黒鍵が2本並ぶ場所
- 少し間が空いて、黒鍵が3本並ぶ場所
- また黒鍵が2本並ぶ場所
白鍵だけを見ると、どこがどこだか分かりにくいですよね。でも黒鍵の2本組と3本組を見分けると、鍵盤が急に地図のように見えてきます。
ここで覚えるのは、黒鍵の名前ではありません。まずは「2本の黒鍵を見つける」だけで大丈夫です。
ピアノのドは「黒鍵2本組の左」です

黒鍵が2本並ぶ場所を見つけたら、そのすぐ左の白鍵を押してみてください。そこがドです。
黒鍵2本組は鍵盤のいくつもの場所にあります。その左の白鍵も、それぞれドです。音の高さは違っても、同じ「ド」が何度も並んでいると考えると分かりやすいです。
真ん中のドから始めたいときは、鍵盤の中央付近を探します
大人の初心者さんが右手で短いメロディを弾くときは、鍵盤の真ん中付近にあるドから始めることが多いです。
88鍵のピアノなら、だいたい中央の近くにある黒鍵2本組を探し、その左の白鍵を押してみましょう。電子ピアノやキーボードでも、中央に近い黒鍵2本組の左を選べば、最初の練習には十分です。
「正確に真ん中のドを探さなければ」と思わなくて大丈夫。今は、弾きやすい高さのドを一つ見つけることが目的です。
ドを見つけたら、右へ3音だけ進みましょう
ドを押せたら、今日は全部のドレミを言えるようにならなくて大丈夫です。右へ白鍵を一つずつ進んで、次の3音だけを鳴らしてみましょう。
- ドを押す
- 右の白鍵を押して、レ
- さらに右の白鍵を押して、ミ
- もう一つ右の白鍵を押して、ファ
ド・レ・ミ・ファとゆっくり鳴らしたら、今度はファ・ミ・レ・ドと戻ってみてください。間違えずに速く弾く練習ではありません。黒鍵2本組の左から、白鍵を一つずつ動く感覚を手に覚えさせる時間です。
片手の親指から順に、1・2・3・4と置いて弾いてもいいですし、指番号が気になる日は、好きな指で一音ずつ押しても構いません。手がこわばるなら、力を抜いて一音ずつ離しましょう。
鍵盤の全部を覚えようとしなくて大丈夫です
ピアノを始めたばかりの頃は、「ドレミファソラシを全部分からないと曲が弾けない」と思いやすいです。でも、最初に必要なのは、鍵盤全体を暗記することではありません。
まずは、迷ったときに戻れる目印を一つ持つことです。黒鍵2本組の左がドだと分かれば、手が止まっても、その場所へ戻れます。
レやミの場所を忘れても、もう一度ドを探して右へ数えれば大丈夫です。毎回少しずつ繰り返すうちに、「探す」時間は自然に短くなっていきます。
シールを貼る前に、黒鍵の形を一度見てみてください
鍵盤シールがあると安心する方もいると思います。最初の補助として使うこと自体は悪くありません。
ただ、シールだけを頼りにすると、貼っていない鍵盤や別のピアノで迷いやすくなることもあります。シールを貼る場合も、まずは黒鍵2本組を見つけて「この左がド」と確認してからにしましょう。
目印を自分で見つけられるようになると、教室のピアノでも、家の電子ピアノでも、落ち着いて始められます。
5分でできる、今日の鍵盤練習

今日の練習は、5分あれば十分です。
| 順番 | やること | できたら次へ |
|---|---|---|
| 1 | 黒鍵2本組を一つ見つける | 左の白鍵を押してドを鳴らす |
| 2 | ドから右へ、ド・レ・ミ・ファをゆっくり弾く | ファ・ミ・レ・ドと戻る |
| 3 | いったん手を離す | もう一度、黒鍵2本組からドを探す |
2回できたら、今日は終わりで大丈夫です。長く続けるより、「自分でドを見つけられた」という感覚を残して鍵盤から離れましょう。
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よくある質問
黒鍵がない場所の白鍵は、どうやって覚えますか?
ドを見つけたあと、右へ白鍵を一つずつ進むと、ド・レ・ミと続きます。ミの次は、黒鍵がなくてもすぐ右の白鍵がファです。最初は「黒鍵のある・なし」まで覚えようとせず、ドから四つの白鍵をゆっくり触ってみましょう。
61鍵のキーボードでも同じですか?
同じです。鍵盤の数が少なくても、黒鍵の2本組と3本組のくり返しは変わりません。中央付近で黒鍵2本組を探し、その左の白鍵から始めてください。
ドの場所が分かっても、曲になる気がしません
最初は曲にならなくて普通です。ドを見つけて、短い音を自分で鳴らせたら、それが次のメロディや左手につながる土台になります。まずは、知っている童謡の短い部分など、歌える曲を一つ選ぶと進めやすいですよ。
まとめ:ドを一つ見つければ、鍵盤は始められます
鍵盤を全部覚えてからピアノを始める必要はありません。
- 黒鍵2本組を見つける
- その左の白鍵、ドを押す
- 右へ進んで、ド・レ・ミ・ファを鳴らす
この3ステップだけで、今日の最初の練習はできます。迷ったら、また黒鍵2本組の左へ戻れば大丈夫です。
一人で「これで合っているかな」と迷うときも、ピアノを楽しみたい仲間はたくさんいます。急いで全部を覚えようとせず、今日見つけたドを一つ、ゆっくり弾いてみてくださいね。
次に、知っている曲を弾いてみたい方へ
ドの場所が分かったら、次は知っている曲の短いメロディを鳴らしてみましょう。ドレミ付きなら、楽譜を読むことに追われず、鍵盤の場所を確かめながら進められます。
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プロフィール
元ヤマハシステム講師として10年・現在もオンライン講師として活動中/ピアノ指導歴17年・累計500名以上を指導。音楽大学のピアノ専攻卒。楽譜を読むことだけに苦しまず、好きな曲を自分で鳴らせる楽しさを届けています。
主な実績:YouTube 1万人超/Instagram 2万人超/TikTok 約2.1万人/楽譜販売2,500部以上

