筆記試験、お疲れさまでした。
ここまで勉強を続けてきたこと、本当にすごいことだと思います。でも今、こんなことを感じていませんか?
「筆記が終わってほっとしたけど、実技のピアノがまだ全然できていない」
「子どものころに少し習っていたけど、もうほとんど弾けない」
「実技まであと少し。今から練習して間に合うのか不安」
大丈夫です。今からでも、合格レベルを目指すことはできます。
私はピアノ講師歴17年・累計500名以上を指導してきました。その中には、保育士試験の実技対策として駆け込んできた方もたくさんいます。「ほとんど弾けない状態から練習を始め、試験に合格した」という方を、何人も見てきました。
そして6年前から保育士試験を受ける方を応援するべく、課題曲の解説をYouTubeでもお届けし、多くの方から「音楽の合格点が取れました」と嬉しいお声をいただいています。
その経験から言えることが一つあります。合格に必要なのは「ピアノがうまいこと」ではなく、「子どもの前で歌いながら、最後まで弾ききること」を意識することです。
そのための最短ルートが、コードを使った練習法です。

保育士試験の実技「音楽」で求められていること
まず、試験の基準を正しく知ることが大切です。
保育士試験の実技(音楽)は、ピアノの演奏技術を競うものではありません。求められているのは、保育の現場で子どもたちの前で弾き歌いができるかです。
令和8年前期の実技試験は、2026年6月28日(日)に実施予定です。音楽表現の課題曲は、次の2曲です。
- うれしいひなまつり
- 山の音楽家
大切なのは、楽譜通りに難しい伴奏を弾くことではありません。
- 途中で止まらずに弾ききる
- 歌いながら弾ける
- 子どもが歌いやすいテンポを保てる
- 表情や声の明るさを意識できる
この4つが、実技試験ではとても大切です。
「楽譜通りに弾こう」とすると遠回りになる理由
ピアノが苦手な方がよくやってしまうのが、楽譜の音符を一音ずつ読んで弾く練習です。
右手のメロディはなんとか読めても、左手の伴奏まで楽譜通りに弾こうとすると、途端に手が止まります。
「左手が追いつかない」
「両手を合わせると混乱する」
「歌う余裕がなくなる」
この状態に陥って、時間だけが過ぎていく。試験前によくあるパターンです。
でも、左手の伴奏をコードで覚えると、話が変わります。
コードとは、複数の音を同時に押さえる和音のことです。楽譜を読む代わりに、「ここはC(ドミソ)、次はF(ファラド)」という形で覚える方法です。
一度形を覚えてしまえば、楽譜を見なくても左手が動くようになります。
右手はメロディを弾くことに集中できる。左手はコードの形、またはコードの一番下の音だけを押さえる。これで両手演奏の負担が大きく下がります。
そしてこれから初めてピアノを弾いて実技音楽にチャレンジする方にとっては、左手はできるだけ簡単で弾きやすい方がいい。
だからこそ、左手単音でアレンジしてお届けしています。
「うれしいひなまつり」はコードでどう弾く?
「うれしいひなまつり」は、ゆったりとした3拍子の曲です。
初心者の方は、最初からきれいな伴奏を目指さなくて大丈夫です。まずは、左手をシンプルにしましょう。
おすすめは、次の順番です。
- 右手でメロディだけ弾く
- 左手でコードのルート音だけ弾く(これが左手単音)
- 慣れてきたら、少しずつ両手で合わせる
「うれしいひなまつり」は実はフラット3つの曲。演奏するのが難しく見えても、形で覚えると負担はぐっと軽くなります。
この曲はテンポが速くないので、歌いながら弾く練習に向いているのも大きなメリットです。
「山の音楽家」はテンポを上げすぎないことが大事
「山の音楽家」は、明るく軽快な曲です。
ただし、初心者の方がつまずきやすいのは、テンポを上げすぎてしまうこと。速く弾こうとすると、歌詞・右手・左手がバラバラになりやすいんです。
この曲で大切なのは、子どもが一緒に歌いやすいテンポです。
左手は、最初はコードのルート音だけでも十分です。軽く弾むように伴奏してみましょう。
ピアノだけ練習するのではなく、声に出して歌う練習も早めに入れてください。
楽譜が読めなくても、保育士試験の練習は始められます
「コードで弾く」と聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。
でも、最初に覚えるのはC・F・G7などの基本コードだけで大丈夫です。むしろ、音符を一音ずつ読むよりも、手の形で覚えられるので、ピアノが苦手な方には向いています。
そして、時間がないって方もこぱんアレンジの楽譜なら、初級編は左手単音で弾けちゃいます。
本当にピアノを始めたての方も弾けるそんなアレンジと解説動画になっています。今から始めたい、弾きたい方はぜひ先ほどのYouTubeを確認してみてください。
どこより分かりやすく丁寧に動画で解説しています!
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保育士試験の練習以外にも、保育現場で使うレパートリー作りにも役立つ内容です。
実技試験までの4週間練習ステップ
限られた時間の中で効率よく仕上げるために、練習の順番を決めておきましょう。
4週間前:曲を選び、右手のメロディを覚える
まずは、2曲の楽譜を用意します。本番は持ち込みできるため、実際に演奏できるレベルの楽譜がおすすめ。
初心者の方で迷う方はぜひこぱんのものも見てみてください。
最初の数日は、左手のことを考えず、右手だけでメロディを最後まで弾けるようにします。ここで大切なのは、完璧な音よりも曲全体の流れを身体に入れることです。
3週間前:左手のコードを形で覚える
次に、左手のコードを確認します。
出てくるコードを鍵盤で確認しながら、形を手に覚えさせます。この段階では右手は使わず、左手だけの練習でOKです。
左手はできるだけ少ないものを選ぶのが初心者の方にはおすすめ。
両手で演奏して弾き歌いをすることは求められますが、左手の難易度は概要にも記載はないため、できるだけ弾きやすいものが絶対にいいです。
2週間前:右手と左手を合わせる
右手と左手を合わせる時は、必ずゆっくりから始めます。
止まっても戻らず、次に進む練習をしてください。試験本番で大切なのは、少しミスをしても最後まで進む力です。
この時期から、スマホで録画して自分の演奏を確認すると、テンポの乱れや歌とのズレに気づきやすくなります。
1週間前:歌いながら通す
最後の1週間は、歌いながら弾く練習を中心にします。(もちろんそれまでも歌う練習はしてください)
演奏だけなら弾けるのに、歌を入れた途端に崩れる方はとても多いです。小さな声でもいいので、必ず声に出して練習してください。
本番前日は、弾き込みすぎなくて大丈夫です。軽く通して、早めに休むことも大切な準備です。
本番で止まらないための3つのコツ
1. 最初のテンポをゆっくりにする
緊張すると、どうしてもテンポが速くなります。最初の一音を弾く前に深呼吸して、普段より少しゆっくり始める意識を持ってください。
2. 左手を頑張りすぎない
伴奏を豪華にしようとすると、歌が不安定になります。保育士試験では、難しい伴奏よりも、歌いやすい伴奏の方が大切です。
3. ミスしても先に進む
途中で音を間違えても、最初から弾き直す必要はありません。止まらず、歌を続けて、次の小節に進みましょう。
「子どもたちの前で歌っている」イメージを持つと、自然と表情も柔らかくなります。
試験の先でも、コードは一生使えるスキルになる
ここまで実技試験対策としてコードをご紹介しましたが、実はコードは試験が終わってからも役立ちます。
保育の現場では、ピアノを弾く場面が日常的にあります。
朝の会・帰りの会・季節の歌・お誕生日会。
そのたびに楽譜を探して、難しい伴奏を練習する時間は、現場にはなかなかありません。
コードで弾けるようになると、初めて見た曲でも「C・F・G7のコードで弾けるな」と見当がついて、すぐに伴奏しやすくなります。
試験のためだけでなく、保育の現場で一生使えるピアノスキルとしてコードを覚える。そう考えると、今の練習が単なる試験対策を超えた意味を持ちます。
こぱんがお届けしている【ピアノコードの教科書】ではそんなコードで楽しく弾ける初心者の方向けの動画教材をお届けしています。
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まとめ:保育士試験実技は、今からでも間に合います
改めて大切なことをまとめます。
- 保育士試験の実技は「うまく弾くこと」より「最後まで歌いながら弾ききること」が大事
- 左手の伴奏はコードの形で覚えると、楽譜を読む負担が大幅に減る(左手単音が鍵)
- 令和8年前期の課題曲は「うれしいひなまつり」「山の音楽家」
- 和音が難しければ、コードのルート音だけでも練習を始められる
- コードは試験後の保育現場でも一生使えるスキルになる
「今から間に合うか不安」という気持ちはよくわかります。でも、正しい順番で練習すれば、残りの時間はまだ使えます。
完璧を目指さなくて大丈夫です。子どもたちに歌を届けるつもりで、最後まで弾ききることを目標にしましょう。
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この記事を書いているこぱんとは?
- 元ヤマハシステム講師として10年・現在もオンライン講師として活動中/ピアノ指導歴17年・累計500名以上を指導
- YouTube 1万人超/Instagram 2万人超/公式LINE 2,000名以上
- 楽譜販売 2,500部以上
- 音楽大学のピアノ専攻卒業/ヤマハピアノ演奏グレード3級・指導グレード3級

