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楽譜が読めない大人初心者さんが、ピアノで挫折しやすい本当の理由

オンラインピアノ講師のこぱんです。

「ピアノを弾いてみたいけど、楽譜が読めないから無理かも」

「昔習っていたけど、音符を読むのが苦手でやめてしまった」

「大人になってからもう一度始めたいけど、何から練習すればいいのか分からない」

こう感じている方は、とても多いです。

でも最初にお伝えしたいのは、ピアノで挫折してしまう理由は、才能がないからではないということです。

手が小さいからでも、年齢のせいでも、音楽センスがないからでもありません。

大人初心者さんがピアノでつまずきやすい一番の理由は、最初に頑張る順番を間違えてしまうことです。

この記事では、ピアノ講師歴17年・累計500名以上を指導してきたこぱんが、楽譜が読めない大人初心者さんが挫折しやすい本当の理由と、最初に見直してほしい考え方をお伝えします。

目次

楽譜が読めないと、ピアノは弾けないと思っていませんか?

ピアノというと、多くの方がまず「楽譜」を思い浮かべます。

五線譜を見て、右手の音を読んで、左手の音も読んで、リズムを数えて、指番号を見て、強弱記号も見て、ペダルも気にして……。

もちろん、楽譜を読めることは素晴らしい力です。

でも、大人初心者さんが最初からすべてを同時に頑張ろうとすると、ピアノを楽しむ前に頭がいっぱいになってしまいます。

本当は「音を出してみたい」「好きな曲を弾いてみたい」と思って始めたはずなのに、いつの間にか、

「この音符は何?」

「右手と左手が全然合わない」

「1小節進むだけで疲れる」

「やっぱり私は向いていないのかも」

そんな気持ちになってしまうんです。

でも、それはあなたがダメなのではありません。

最初から読む情報が多すぎるだけです。

大人初心者さんが挫折しやすい3つの理由

大人の方がピアノで挫折しやすい理由は、大きく3つあります。

理由1:最初から楽譜を全部読もうとしてしまう

楽譜には、たくさんの情報が詰まっています。

音の高さ、音の長さ、リズム、指番号、強弱、拍子、調号、休符、ペダル。

ピアノ経験者にとっては当たり前に見えているものでも、初心者さんにとっては、知らない記号が一気に並んでいる状態です。

たとえるなら、初めて料理をする人が、いきなり専門用語だらけのレシピを見ながらフルコースを作ろうとしているようなもの。

それは難しくて当然です。

ピアノも同じで、最初から楽譜を全部読もうとすると、「弾く」より先に「読む」で止まってしまいます。

そして、音符を読むだけで疲れてしまい、肝心の音を楽しむところまでたどり着けないんです。

理由2:左手が難しすぎる

大人初心者さんがよくつまずくのが、左手です。

右手だけなら、知っているメロディをなんとなく追えることがあります。

でも、左手が入った瞬間に急に難しくなります。

右手はメロディ。

左手は伴奏。

しかも左右で違う動きをする。

これを最初からきれいに合わせようとすると、かなり大変です。

「右手は弾けるのに、左手を入れると全部止まる」

「左手を見ていると、右手が分からなくなる」

「両手になった途端に、別の曲みたいに感じる」

こういう経験がある方も多いのではないでしょうか。

ここで大事なのは、左手を最初から難しくしすぎないことです。

左手は、最初はもっとシンプルで大丈夫です。

理由3:練習のゴールが遠すぎる

大人の方は、忙しいです。

仕事、家事、子育て、介護、自分の体調、予定。

ピアノだけに毎日何時間も使える方は、なかなかいません。

それなのに、最初の目標が、

「楽譜をスラスラ読めるようになる」

「両手でミスなく弾けるようになる」

「クラシック曲をきれいに仕上げる」

という大きなものになっていると、途中で苦しくなります。

ゴールが遠すぎると、今の自分がどれだけ進んでいるのか分からなくなるからです。

大人初心者さんに必要なのは、最初から完璧を目指すことではありません。

「今日はここまでできた」

「この音だけなら分かった」

「左手を1つ入れたら曲らしくなった」

こういう小さな成功体験です。

ピアノは、気合いだけで続くものではありません。

楽しいから、もう少し触りたくなる。

分かるから、次もやってみたくなる。

この順番を作ることが大切なんです。

挫折しやすい人ほど、実は真面目です

ここで一つ、私こぱんがとても感じていることがあります。

ピアノで挫折しやすい方ほど、実はとても真面目です。

「ちゃんと楽譜を読めるようにならないと」

「間違えずに弾けるようにならないと」

「基礎からきちんとやらないと」

そう思って、一生懸命頑張ろうとします。

でも、その真面目さが、最初のピアノを難しくしてしまうことがあります。

もちろん、基礎は大切です。

でも、大人初心者さんにとっての基礎は、必ずしも「音符を完璧に読むこと」だけではありません

音を出してみること。

響きを感じること。

知っている曲の一部を、自分の手で鳴らしてみること。

これも、立派な基礎です。

「ちゃんと弾く」の前に、「楽しく触れる」。

ここを飛ばしてしまうと、ピアノは修行のように感じやすくなります。

では、楽譜が苦手な人は何から始めるといいの?

楽譜が苦手な大人初心者さんにおすすめしたいのは、最初から音符を全部読むのではなく、曲をかたまりで見ることです。

「えっ、何のこと?」って思う方も多いと思います。今回はその疑問を解決します。

入口になるのが、コードです。

コードとは、いくつかの音をまとめて鳴らした「響きのまとまり」です。

たとえば、Cというコードは「ド・ミ・ソ」。

このCを左手で鳴らすだけでも、右手のメロディに伴奏らしい響きがつきます。

楽譜を1音ずつ追いかけるのではなく、

「ここはCの響き」

「次はFに変わる」

「最後はG7からCに戻る」

というように、曲の流れを大きくつかめるようになります。

この見方ができると、ピアノは少し楽になります。

なぜなら、全部の音を完璧に読めなくても、曲の骨組みが見え始めるからです。

コードは「楽譜を読まなくていい裏技」ではありません

ここは誤解してほしくないところです。

コードで弾くことは、楽譜を読まなくていい裏技ではありません。

楽譜を読む力を否定するものでもありません。

むしろ、コードが分かると、楽譜を見るときの景色が変わります。

ただ音符が並んでいるだけに見えていた楽譜が、

「ここは明るい響きだな」

「ここで少し雰囲気が変わったな」

「この左手は、Cの形に近いんだな」

というふうに、意味を持って見えるようになります。

つまりコードは、楽譜から逃げるためのものではなく、ピアノを楽しむ入口を広げるためのものです。

楽譜が苦手な方ほど、最初にコードという見方を知ることで、「私にも分かるかも」と感じやすくなります。

ピアノ講師こぱんが「順番」を大切にしている理由

私は元ヤマハシステム講師として10年、現在もオンライン講師として活動しながら、これまでピアノ指導歴17年・累計500名以上の方を見てきました。

その中で何度も感じてきたのは、ピアノが続くかどうかは、才能よりも「最初の順番」に左右されるということです。

同じ大人初心者さんでも、

最初から難しい楽譜を読もうとして苦しくなる方もいれば、

まずは簡単なコードで曲の響きを感じて、「これなら楽しい」と進める方もいます。

どちらが正しい、間違っているという話ではありません。

ただ、楽譜で何度も止まってしまった方には、別の入口があっていいと思うんです。

ピアノは、本来もっと自由で、もっと楽しいものです。

「ちゃんとできるようになってから楽しむ」のではなく、

「楽しみながら、少しずつできるようになる」。

この順番でも大丈夫です。

まず見直してほしい3つのこと

もし今、あなたが「楽譜が読めないからピアノは無理かも」と思っているなら、まず次の3つを見直してみてください。

1. 最初の目標を小さくする

最初から1曲を完璧に仕上げようとしなくて大丈夫です。

まずは、1フレーズだけ。

右手だけ。

左手は1つの音だけ。

それでも十分です。

「少しでも曲になった」と感じられることが、次の練習につながります。

2. 左手を難しくしすぎない

左手は、最初から動かしすぎなくて大丈夫です。

まずはコードの一番下の音だけでもOKです。

Cならド。

Fならファ。

G7ならソ。

これだけでも、右手のメロディに土台ができます。

左手を簡単にすることは、手抜きではありません。

続けるための大切な工夫です。

3. 「読めない」より「弾けた」を見る

楽譜が読めなかったところばかり見ると、ピアノは苦しくなります。

でも、

「今日はドの場所がすぐ分かった」

「Cの響きを覚えた」

「右手だけなら最後まで弾けた」

こういう小さな「弾けた」を見つけられると、ピアノは少しずつ楽しくなります。

大人のピアノは、できないところ探しではなく、できたところ探しから始めていいんです。

まとめ:挫折の原因は、あなたではなく順番かもしれません

楽譜が読めない大人初心者さんがピアノで挫折しやすい理由は、才能がないからではありません。

最初から読む情報が多すぎること。

左手が難しすぎること。

練習のゴールが遠すぎること。

そして何より、最初に頑張る順番が合っていないこと。

ここを見直すだけで、ピアノの感じ方は変わります。

楽譜を読む力は、もちろん大切です。

でも、最初から完璧に読めなくても大丈夫です。

まずは、音を出すこと。

響きを感じること。

コードという「かたまり」で曲を見ること。

そこから始めると、ピアノはもっとやさしく、もっと楽しくなります。

「私には無理かも」と思っていた方にこそ、最初の入口を変えてみてほしいです。

ピアノは、苦しい修行ではなく、人生を彩る一生の相棒になってくれます。

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この記事を書いた人(プロフィール)

オンラインピアノ講師のこぱんです。
元ヤマハシステム講師として10年・現在もオンライン講師として活動中。ピアノ指導歴17年・累計500名以上を指導してきました。

主な実績:

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