ドラマVIVANT見ていますか?テーマ曲かっこいいですよね。
「VIVANTの曲をピアノで弾いてみたい。でも、初心者には難しすぎるかな」と悩むピアノ初心者の方は多いのではないでしょうか。
大丈夫です。弾けちゃいます。
印象的なドラマのテーマ曲を聴くと、ピアノで弾いてみたくなりますよね。一方で、楽譜を開いた瞬間に音の多さや左手の動きに圧倒されて、弾く前から諦めてしまう方も少なくありません。
この曲は正直言ってかなり音数も多いから難しいんです。
でも、最初から原曲どおりに最後まで弾く必要はありません。
ピアノ講師歴17年・累計500名以上を指導してきたこぱんが、VIVANTのような難しそうな曲を、初心者さんが自分で楽しめる形にしていく順番をお伝えします。
「簡単に弾く」は、曲をごまかすことではありません
初心者さんがつまずきやすいのは、曲そのものが難しいからではなく、最初から「両手・原曲の速さ・全部の音」を同時にやろうとすることです。
ピアノは一度にたくさんのことをしようとすると、どこで止まっているのかさえ分からなくなります。
まずは「聞いて分かる」「自分の手で鳴らせる」範囲まで小さくしてみましょう。
音が一つ減っても、曲の印象を残せれば練習として十分です。

VIVANTのメインテーマは、低い音や音の重なりによって迫力が生まれる曲です。だからこそ、原曲のすべての音を一度に弾こうとすると、初心者さんには大きな壁になります。
ここでいう「簡単に弾く」とは、原曲を雑にすることではありません。
好きだと思ったメロディや雰囲気を残しながら、今の自分の手で弾ける形に整えることです。
最初は短いフレーズだけでも、右手だけでも大丈夫です。自分の手で「あ、この曲だ」と感じられたら、それは立派に曲を弾き始めた証拠です。
VIVANTをピアノで簡単に弾く3ステップ
この3ステップは、1日で全部できるようになるための順番ではありません。
今日は「短い好きなところを弾いてみよう」、次の日は「右手だけ」だけ、と分けて大丈夫です。
ひとつ前の段階を少し安心して弾けるようになってから次に進むと、途中で分からなくなりにくくなります。そして楽しく続けられます。
初心者さんほど、完成形ではなく順番を味方につけましょう。

1. 曲全体ではなく、印象に残る短いフレーズを選ぶ
最初に決めるのは、「どの部分を弾きたいか」です。
曲を最初から最後まで弾こうとすると、練習する場所が多すぎて、毎回どこから始めればいいか分からなくなります。まずは少しで構いません。聴いた瞬間に「あの部分だ」と分かるフレーズを一つだけ選びましょう。
選ぶときの目安は、次の3つです。
- 何度か聴けば口ずさめる
- 高低の動きが耳で追いやすい
- 弾けたら嬉しいと思える
これはVIVANTに限りません。J-POPでも映画音楽でも、好きな曲ほど「一部分から始める」ことが、続けられる練習への近道です。
最初の目標は、「知っている部分を、ゆっくりでも最後までたどれた」にしてみてください。間違えずに弾くことより、音の上がり下がりを耳で感じながら進めることが大切です。
途中で迷ったら、最初からやり直さず、分かる次の音から再開して大丈夫。この小さな成功体験が、「もう一度弾いてみよう」という気持ちにつながります。
2. 右手でメロディだけを鳴らす
次に、左手を入れずに右手だけで弾いてみます。
「両手で弾けないと曲にならない」と思うかもしれませんが、知っているメロディなら右手だけでも曲の雰囲気は感じられます。ここでの目標は、速く弾くことでも、間違えずに弾くことでもありません。
選んだ短いフレーズの流れを、最後まで弾いてみることです。
音を探す時間があっても大丈夫です。止まってしまったら、最初へ戻るよりも、分かる次の音から続けてみましょう。「止まらずにつなぐ」経験が、あとから両手で弾く土台になります。

初心者の方向けに簡単解説しているのでお時間ある方はぜひ見てみてくださいね。
動画を見るときは、一度で弾き方を全部覚えようとしなくて大丈夫です。まず右手の動きを目で追い、次に口ずさめる部分を聴き、最後に一音ずつ鍵盤で探してみましょう。
短い場面で止めながら使うと、「見ただけで終わる動画」ではなく、練習を進めるための手がかりになります。
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3. 左手は一音、慣れたらコードを加える
右手のメロディが少しつながるようになったら、左手を加えます。ただし、いきなり複雑な伴奏を弾こうとしないことが大切です。
最初は、曲の区切りで低い音を一つ鳴らすだけで十分です。右手がメロディを歌い、左手が曲を支える。この役割が分かれるだけで、両手のハードルはぐっと下がります。

そして慣れてきたら、左手の一音をコードに変えていきます。コードは複数の音をひとまとまりとして押さえる考え方です。左手を細かく動かさなくても、メロディの下に音の土台を作れます。
※先ほどご紹介したYouTubeの動画は左手は単音で1つずつしか弾いていません。初心者の方にはとてもおすすめな方法を解説しています。
最初からたくさんのコードを覚える必要はありません。今練習している短いフレーズで使う形を、一つずつ覚えれば大丈夫です。
左手に進む目安は、右手の短いフレーズを「考え込まずに弾ける」ようになった頃です。まだ右手で迷う段階なら、左手は入れなくてかまいません。
左手を一音加えただけで弾きにくくなったら、また右手だけへ戻りましょう。できないことを増やすより、できる形を保ったまま少しずつ重ねる方が、結果的に早く両手へ近づけます。
初心者さんが避けたい3つのこと
原曲と同じ速さを目指すこと
原曲のテンポで弾けないことは失敗ではありません。ゆっくり弾ける形を作ってから、必要に応じて少しずつ速さを上げていきましょう。
左右の手を同じように忙しく動かすこと
右手はメロディ、左手は土台です。左手を一音やコードに絞ることは、初心者さんにとって正しい段階の練習です。
難しいと感じた瞬間に曲を諦めること
曲が難しいのではなく、最初の範囲が大きすぎるだけかもしれません。フレーズを小さくして、右手だけに戻れば、また始められます。
好きな曲を弾くために、最初の目標を小さくしましょう
VIVANTのような迫力のある曲を弾きたいと思う気持ちは、上達のための大切な原動力です。
その気持ちを「今の私には無理」で終わらせず、短いフレーズ、右手だけ、左手一音、コードという順番に分けてみてください。最初から完成形を目指さなくても、好きな曲は少しずつ自分の手に近づいてきます。
まずは、弾ける形から始めたい方へ
ピアノは、難しい楽譜を最後まで我慢して読むことだけが上達ではありません。好きな曲の雰囲気を自分で鳴らし、「もう少し弾いてみたい」と思えることが、続ける力になります。
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この記事を書いている人
元ヤマハシステム講師として10年・現在もオンライン講師として活動中/ピアノ指導歴17年・累計500名以上を指導。音楽大学のピアノ専攻卒。楽譜を読むことだけに苦しまず、好きな曲を自分で鳴らせる楽しさを届けています。
主な実績:YouTube 1万人超/Instagram 2万人超/TikTok 約2.1万人/楽譜販売2,500部以上

