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子どもがピアノを練習しない時の声かけ|親子で疲れない考え方

子どもには、ピアノを楽しんでほしいのに。

「練習しなさい」と言うたびに、子どもは嫌そうな顔をする。
本当は怒りたくないのに、つい言ってしまう。
ピアノを楽しんでほしくて始めたはずなのに、気づけば親子で疲れている。

そんなふうに感じている保護者の方は、少なくありません。

ピアノ講師歴17年・累計500名以上を指導してきたこぱんです。

ヤマハ音楽教室で10年、たくさんの親子を見てきた私が感じるのは、子どもがピアノを嫌いになるきっかけは、ピアノそのものだけではないということです。

「できない自分を責められる時間」
「練習しなさいと言われ続ける時間」
「親子で険悪になる時間」

こうした時間が重なると、ピアノが楽しいものではなく、苦しいものになってしまうことがあります。

この記事では、子どもがピアノを練習しない時に、保護者の方が少し楽になれる考え方と、今日から使える声かけのヒントをお伝えします。

目次

子どもがピアノを練習しないのは、やる気がないから?

子どもがピアノを練習しないと、ついこう思ってしまいませんか?

「やる気がないのかな」
「習いたいって言ったのに」
「月謝も払っているのに、なんで練習しないの?」

もちろん、保護者の方がそう感じるのは自然なことです。

でも、子どもが練習しない理由は、単純に「やる気がないから」だけではありません

特に年少〜小学校低学年くらいのお子さんの場合、次のようなことがよくあります。

  • 何から始めればいいか分からない
  • 練習の終わりが見えなくて重く感じる
  • 間違えるのが嫌
  • 親に見られると緊張する
  • できないところを指摘されるのがつらい
  • 遊びからピアノへ気持ちを切り替えるのが難しい

大人から見ると「たった5分でいいのに」と思うことでも、子どもにとっては最初の一歩がとても重いことがあります。

だからこそ、最初から「ちゃんと練習しなさい」と言うよりも、まずは始めるハードルを下げてあげることが大切です。

「練習しなさい」が悪いわけではありません

先にお伝えしたいのですが、「練習しなさい」と言ってしまう保護者の方が悪いわけではありません。

お子さんに上手になってほしい。
せっかく習っているから続けてほしい。
先生のレッスンで困らないようにしてあげたい。

そう思うからこそ、声をかけているんですよね。

私も娘に対して、「こう言えばよかった」と思うことがあります。
ピアノの先生として分かっていても、親になると難しい場面はあります。

だから、この話は保護者の方を責めるためのものではありません。

大切なのは、完璧な声かけをすることではなく、親子で苦しくなりすぎないための選択肢を持っておくことです。

練習しない日は「1分だけ」からで大丈夫

子どもが練習しない時、最初から30分を目指す必要はありません。

まずは、1分だけピアノに座る。
右手だけ弾く。
好きな音を1つ鳴らす。
前に弾けたところだけ弾く。

それだけで十分な日もあります。

声かけの例としては、こんな言葉があります。

言いがちな言葉変えてみる声かけ
練習しなさい1分だけピアノに座ってみよう
早く練習していつなら弾けそう?一緒に決めよう
なんで練習しないの?今日は何の曲から始める?
もう練習の時間だよどの曲から始めたい?

ポイントは、子どもにとって「できそう」と思える大きさにすることです。

「毎日しっかり練習」ではなく、「今日も少しだけピアノを弾けた」。
その積み重ねが、長く続ける土台になります。

声かけで子どもとの練習時間を変えていきたいと考える方は動画教材もおすすめです。

間違えた時は、指摘より先に「できたところ」を見る

子どもが間違えた時、つい「そこ違うよ」と言いたくなることがあります。

でも、最初に間違いを指摘されると、「聴いてもらえた」よりも「ダメだった」と感じやすいことがあります。

もちろん、間違いを直すことも大切です。
でも、その前に一度、できたところを見つけてあげるだけで、子どもの受け取り方は変わります。

例えば、こんな声かけです。

言いがちな言葉変えてみる声かけ
また間違えた今のところまで弾けたね
そこ違うよ今のところ、もう一度一緒に見てみよう
なんでできないの?難しいところがありそうだね。一緒に探してみよう
間違えないで間違えても大丈夫。それが上達している証拠だよ

間違いは、上達の途中で必ず起きるものです。

「間違えたら怒られる」ではなく、「間違えても一緒に見てもらえる」と感じられると、子どもはもう一度チャレンジしやすくなります。

すぐ飽きる子は、飽きる前に終わってもいい

年少〜小学校低学年くらいのお子さんは、集中が長く続かなくて自然です。

「もうやめるの?」
「まだ5分しかやってないよ」
「最後までやりなさい」

そう言いたくなる日もありますよね。

でも、ピアノを嫌いにさせたくない時は、飽きる前に終わることも大切です。

例えば、こんな声かけに変えてみます。

言いがちな言葉変えてみる声かけ
もうやめるの?じゃあ、ここまで弾いて終わろう
ちゃんと集中してあと1回だけ集中して弾いてみよう
まだ5分しかやってない5分できたね。今日はそれで十分
もっと続けなさいまた弾きたくなるところで今日は終わろう

短く終わったとしても、「できた」「聴いてもらえた」「嫌な気持ちで終わらなかった」という経験が残る方が、次につながることがあります。

親がピアノに詳しくなくても、できることはあります

保護者の方からよく聞く悩みのひとつが、

「自分がピアノを分からないので、家でどう見ればいいか分かりません」

というものです。

でも、家で保護者の方が先生になる必要はありません。

技術の細かい修正は先生に任せて大丈夫です。
家では、安心して音を出せる空気を作ることが、何より大切なサポートになります。

声かけの例としては、

「お母さんは分からないけど、聴くのは楽しいよ」
「先生に一緒に聞いてみよう」
「今の曲、どんなところが好き?」

こんな言葉でも十分です。

正しく教えようとしすぎなくて大丈夫。
お子さんの一番近くで、音を聴いてくれる人がいること自体が、子どもにとって大きな支えになります。

親も疲れている日は、言わない選択があっていい

ここは、声を大きくしてお伝えしたいところです。

全部を言い換えようとしなくて大丈夫です。

保護者の方にも、疲れている日があります。
仕事や家事で余裕がない日もあります。
下の子のお世話や、家のことが重なる日もあります。

そんな日に無理をして声をかけようとすると、かえって親子でしんどくなってしまうこともあります。

だから、イライラしそうな日は、何も言わない選択も大切です。

「今日はお休みにして、また明日やろう」
「今日はここまでで大丈夫」
「お互い少し休憩しよう」

そんなふうに、親の心の余白を守ることも、ピアノを続けるためには大切です。

声かけは、子どもを思い通りに動かすためのものではありません

声かけと聞くと、「どう言えば子どもが練習するようになるか」と考えたくなるかもしれません。

でも、私が大切にしたいのは、子どもを思い通りに動かすことではありません。

ピアノが親子げんかの原因にならないこと。
子どもが「できた!」を少しずつ感じられること。
保護者の方が「また怒ってしまった」と苦しくなりすぎないこと。

そのための声かけです。

だから、全部を完璧に言える必要はありません。

できる日に、できる声かけを1つだけ。
それくらいの気持ちで大丈夫です。

声かけをもっと具体的に学びたい方へ

今回お伝えしたような内容を、短い動画で具体的に学べるように、

『「練習しなさい」で疲れない
おうちピアノ声かけ講座』

をご用意しています。

この講座では、ヤマハ音楽教室で10年、累計500名以上の親子を見てきたこぱんが、親も子どももピアノを嫌いにならないための考え方と声かけを、12本の動画でお伝えします。

内容は、次のような流れです。

  • 保護者の方へ。全部やらなくて大丈夫です
  • なぜ「練習しなさい」で子どもは動かなくなるのか
  • 子どもがピアノを嫌いになる前に知ってほしいこと
  • 練習しない日の声かけ
  • 間違えた時の声かけ
  • すぐ飽きる子への関わり方
  • 「できた!」を増やす褒め方
  • 親がピアノに詳しくなくてもできるサポート
  • 先生との付き合い方・家でやることの線引き
  • 親自身が疲れない考え方
  • ピアノを親子の楽しい時間に変えるまとめ
  • 保護者の方へ。今度はあなたも音楽を楽しんでいい

さらに、特典として「親子で疲れない おうちピアノ声かけ変換シート100選」もお渡ししています。

「練習しなさい」と言うたびに親子で疲れてしまう方は、必要なタイミングで見てみてください。

現在の販売条件や講座の詳細は、以下のページでご確認いただけます。

まとめ

子どもがピアノを練習しない時、保護者の方はつい焦ってしまいます。

でも、練習量を増やすことだけが目的になると、ピアノが親子にとって苦しい時間になってしまうことがあります。

大切なのは、

  • 始めるハードルを下げること
  • 指摘より先に、できたところを見ること
  • 飽きる前に終わる日があってもいいと思うこと
  • 親が先生になろうとしすぎないこと
  • 親自身の余白も大切にすること

全部を完璧にできなくて大丈夫です。

できる日に、できる声かけを1つだけ。
その小さな積み重ねが、子どもの「弾けた!」を育てていきます。

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著者プロフィール

こぱん
元ヤマハシステム講師として10年・現在もオンライン講師として活動中。
ピアノ指導歴17年・累計500名以上を指導。
音楽大学のピアノ専攻卒業後、一度は自信のなさからピアノを離れた経験を持つ。現在は、ピアノ初心者の方や保護者の方へ向けて「楽しく音楽と付き合う方法」を発信している。

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