筆記試験、お疲れさまでした。
ここからいよいよ実技試験に向けての準備が始まります。「音楽表現」を選択した方の中には
「ピアノがほとんど弾けない」
「楽譜を見ると頭が真っ白になる」
「弾きながら歌うなんて無理」
と感じている方もいるかもしれません。
大丈夫です。実技試験の音楽分野は、コンクールでも発表会でもありません。「子どもたちの前で、歌いながら弾ける」かどうかを見る試験です。完璧な演奏は求められていません。
そう考えると、ガチガチに緊張して本番に臨むよりもリラックスして、普段の様子が出せた方がいいことがわかります。
そして、絶対にその方が、ピアノを楽しむことができると心からそう感じています。実際に私こぱんの動画を見て試験を受けられた方が合格しましたと嬉しいご報告も多数いただいております。
この記事では、実技試験の本番までにやるべき準備を、週ごとに具体的にお伝えします。YouTubeの曲解説動画も活用しながら、効率よく仕上げていきましょう。
令和8年度前期 実技試験(音楽)の概要をおさらい
まず、試験の基本情報を確認しておきましょう。
- 形式:課題曲2曲を弾き歌いで演奏する
- 時間:1人あたり約3分(演奏は1〜2分程度)
- 楽器:ピアノまたはギターから選択(多くの受験者がピアノを選択)
- 令和8年度前期の課題曲:「うれしいひなまつり」「山の音楽家」
- 評価のポイント:声の大きさ・表情・テンポの安定・歌と伴奏のバランス
楽譜は市販のものを持ち込んでもOKですが、自分で用意する必要があります。また、楽譜通りでなくても問題ありません。弾きやすいアレンジや移調も認められています。
試験官が見ているのは「保育士として子どもの前でピアノを弾きながら歌える人かどうか」です。プロの演奏技術は必要ありません。この前提を忘れないようにしてください。
基本情報もあくまで参考となります。絶対ではありませんので詳しくは要項をご確認ください。
→概要はコチラ
課題曲①「うれしいひなまつり」の攻略ポイント
「うれしいひなまつり」は有名な曲ではあるのですが、フラットがたくさん出てくる印象なので、ピアノ初心者の方には注意が必要です。
初心者がつまずきやすいポイント:
- フラット(黒鍵)を意識しすぎると、テンポが乱れやすい
- 「あかりをつけましょ」の出だしのタイミングが取りにくい
- 音が離れる部分もあり、歌いながら鍵盤を見失いやすい
- 弾きやすい移調楽譜もあるが、歌が低くなるため歌いやすさを考える必要がある
攻略のコツ:
左手をできるだけシンプルにすることが最優先です。コードをすべて押さえなくても、ルート音(コードの一番低い音)だけを弾く「単音伴奏」でも試験は通ります。歌をしっかり届けることの方が評価につながります。また、少しだけキーを下げて歌いやすい音域で演奏することも有効です。
YouTubeで「うれしいひなまつり」の演奏解説動画を公開しています。実際の鍵盤の動きを見ながら練習できます。また白鍵のみで弾ける入門編もお届けしているので、実際に歌ってみてから自身の声にあった演奏を選ぶことができます。
まずは一度YouTube見てみてくださいね。
課題曲②「山の音楽家」の攻略ポイント
「山の音楽家」は、テンポが速く、軽快さが求められる曲です。曲調が早い分指を動かすときに注意が必要。一方で、メロディがシンプルで覚えやすく、一度習得すると弾きやすい曲でもあります。
初心者がつまずきやすいポイント:
- テンポが速くなりすぎて、伴奏と歌がバラバラになる
- 「わたしゃ音楽家」「キュキュ」など、歌詞の入りがアウフタクトで伴奏より先に入る
- 伴奏のリズムを刻みながら歌うのが難しい
- 落ち着いて歌う練習が必要
攻略のコツ:
少しゆっくりめのテンポで安定させることを最優先にしてください。試験官が求めるのは「子どもが歌いやすいテンポ」です。速すぎる演奏より、安定したテンポで最後まで歌い切ることを優先してください。
演奏解説動画も公開しています。コチラもピアノ初心者の方がすぐチャレンジできる弾きやすい解説になっているので、ぜひ一度最後までみてくださいね。
入門・初級・中級 レベル別演奏動画で自分の目標を確認しよう
「自分はどのくらいのレベルで弾けばいいのか」——迷う方のために、2曲それぞれをレベル別(入門・初級・中級)に演奏している動画も公開しています。
試験に合格するために必要なのは「初級〜中級」の間のレベルです。まず動画を見て、「このくらいなら弾けそう」という目標を設定してから練習を始めると、ゴールが明確になって効率が上がります。「入門レベルは余裕で弾けるけど中級は難しい」という方は、まず初級を完成させることを目指しましょう。
「うれしいひなまつり」は概要に記載の楽譜にフラット(黒鍵)が多くなるため、弾きやすい入門編で全て白鍵で弾けるものもご用意しています。
「全く弾いたことがない」という方は、まず入門レベルの動画から確認してみてください。「これなら弾けるかも」という感覚が、最初の一歩になります。歌えるかどうかは楽譜選びにも必要な材料になるので忘れずに確認してくださいね。
コードで弾くと、伴奏がシンプルになる
保育士試験の伴奏は、複雑である必要はありません。むしろシンプルな伴奏の方が、歌に集中でき、テンポも安定します。
そこでおすすめなのが「コード伴奏」です。コードとは複数の音を同時に押さえる和音のことで、「C(ドミソ)」「F(ファラド)」「G(ソシレ)」の3つを覚えるだけで、童謡の曲が弾けちゃいます。
楽譜の音符を一つひとつ読まなくても、コードの「形」を覚えれば弾ける。この方法には2つの大きなメリットがあります。
今回の解説動画も入門編、初級編は全て左手はコードの1音を押さえるようにしています。曲として両手で弾くことを大事にしながら、一番初心者の方が無理なくチャレンジできるラインで作成しているので、安心してお使いいただけます。
- 試験対策として:短期間で「弾きながら歌える」状態を作りやすい
- 試験後の現場として:保育園・幼稚園で毎日使えるスキルになる
試験が終わったあとも、「あの曲を弾いてあげたい」「もっとレパートリーを増やしたい」と思ったときに、コードが使えると一気に広がります。試験のために覚えたことが、一生使えるスキルになるのがコード学習の大きな魅力です。
コードや左手単音で弾ける童謡もたくさんお届けしているので、保育士さんになられた後も見続けていただけますよ。
本番までにやること 週別チェックリスト
試験本番まで逆算して、週ごとの目標を立てておきましょう。「何から手をつければいいかわからない」という方は、この順番でそのまま進めてください。
▶ 今すぐやること(試験4週間以上前)
- 課題曲2曲をまずは弾けるようにする
- YouTube解説動画を見て、曲の全体像と目指すレベルをつかむ
- 楽譜を用意する(市販・印刷・楽譜サイトどれでもOK)
- 右手だけでメロディを弾いて、曲の流れを身体に覚えさせる
- 歌詞を見ながら声に出して歌う
▶ 3週間前まで
- 左手の伴奏パターンを決める(コードか単音か)→こぱん楽譜参考にしてくださいね
- 左手だけでコード進行を弾けるようにする(どちらかに決めたらまずは弾いてみる)
- 両手を合わせて、途中で止まらずに弾けるようにする
- テンポが安定しているか確認する(メトロノームを使うと効果的)
▶ 2週間前まで
- 歌いながら弾けるようにする(最初は小声でも可)
- 最初から最後まで通して弾けることを確認する
- スマホで録画して、自分の演奏・歌声・表情を客観的に確認する
- うまくいかない箇所を重点的に練習する
▶ 1週間前〜本番
- 毎日1〜2回通し演奏する(練習しすぎず、体調管理を優先)
- リラックスして弾く練習をする(表情も意識できると声も出やすいです)
- 試験当日の持ち物・会場への行き方・時間を確認する
- 本番前日は軽く通すだけにして、早めに休む
試験当日に気をつけたいこと
練習の成果を本番で発揮するために、当日のポイントも押さえておきましょう。
①会場に早めに到着する
初めての会場では、ピアノの位置・椅子の高さ・鍵盤のタッチが自分の練習環境と異なることがあります。早めに着いて、雰囲気に慣れる時間を作りましょう。
②演奏前に深呼吸をする
緊張すると呼吸が浅くなり、歌声に影響します。演奏前に一度深くゆっくり息を吐くだけで、落ち着きを取り戻しやすくなります。
③止まってしまっても、先に進む
万が一途中で止まってしまっても、最初から弾き直すより先に進むことが大切です。一部を失敗しても、最後まで歌い切った方が総合評価は高くなる印象があります。子どもたちに歌うことをイメージするとわかりやすい。
間違えてまた始めからとなるより、最後まで楽しく歌えた方がいいですよね。練習から意識しておきましょう。
④「子どもに聴かせる」イメージで歌う
審査員に向けて演奏するのではなく、目の前に子どもたちがいるつもりで歌うと、自然と表情が和らぎます。これが一番の「笑顔練習」になります。
まとめ:試験は「完璧」より「最後まで止まらず歌い切る」
実技試験(音楽)で大切なことを改めてまとめます。
- 完璧な演奏は必要ない。安定したテンポで最後まで歌い切ることが最優先
- 左手は単音でもコードでも、シンプルな伴奏が安定につながる
- YouTube解説動画でレベルと弾き方を確認してから練習を始める
- 本番の4週間前から逆算して、週ごとに目標を設定する
- 最後の1週間は仕上げと体調管理。練習しすぎない
- 当日は「子どもに聴かせる」イメージで、笑顔で歌い切る
筆記試験を乗り越えてここまで来たあなたなら、実技も必ず乗り越えられます。一緒に頑張りましょう。応援しています。
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